「世界遺産検定」キリスト教(正教会/東方諸教会)編 2級レベル

こんにちは。みやです。

世界遺産検定2級の覚えたほうがいいところをまとめたいと思います。

キリスト教(正教会/東方諸教会)は、「メテオラの修道院群」と代表的な建造物を覚えておくといいと思います。

 

 

メテオラの修道院群

ギリシャ語で「中空に浮く」という意味をもつメテオラには、高さ約20~400mの尖塔状の岩塊が林立し、その頂上には修道院が築かれています。

11世紀頃、ギリシャ正教の修道士たちがメテオラ付近に移住し、修道士たちは隔絶された環境で修行生活を送るため、14世紀頃から山頂に修道院を築き始めました。

当時は縄はしごや滑車のほかに搬送手段がなく、大きな危険を伴う建築でした。

聖アタナシオスによって築かれたメテオラ最大のメタモルフォシス修道院など7つの修道院が登録されています。

後期ビザンツ様式のカトリコンや聖ニコラオス修道院などには、15~16世紀に制作されたクレタ様式によるフレスコ画が残っています。

他にもイコンと呼ばれる聖画や古写本、典礼用具などを擁し、ギリシャ正教美術の宝庫ともなっています。

 

 

キエフ:聖ソフィア聖堂と関連修道院群、キエフ・ペチェルスカヤ大修道院

ウクライナの首都キエフには、9~13世紀にキリスト教圏の東端に栄えたキエフ・ルーシ(キエフ大公国)の興亡の歴史を物語る建造物が残っています。

聖ソフィア聖堂は、キエフ・ルーシ全盛期の11世紀にヤロスラフ賢公によって建設されたキエフ最古の聖堂です。

ビザンツ様式とロシアの伝統様式が混在したこの建物は、ノヴゴロドなどに建設された聖堂に多大な影響を与え、「ロシアの聖堂の母」と呼ばれています。

 

 

セルギエフ・ポサドのトロイツェ・セルギエフ大修道院

トロイツェ・セルギエフ大修道院は、いくつもの聖堂や神学校などを含むロシア正教の中心地のひとつです。

14世紀に修道士セルギー・ラドネシスキーが建てた聖堂を起源とし、1422年にトロイツキ―聖堂が1559年にはモスクワのクレムリンにある同名の聖堂に倣ったウスペンスキー聖堂が建てられました。

 

 

エチミアジンの大聖堂と教会群、およびズヴァルトノツの考古遺跡

「ノアの箱舟」伝説で知られるアララト山の北約50㎞に位置するエチミアジンは、301年に世界で初めてキリスト教を国教としたアルメニアで、アルメニア正教会初の大主教座が置かれた都市です。

主教座が置かれたことに伴い主教聖堂が建設され、5~7世紀には中央にドーム天井をもつギリシャ十字形プランの初期ビザンツ様式に改修されました。

 

 

ゲラティ修道院

ゲラティ修道院は、中世ジョージアの黄金時代を代表する傑作建築です。

滑らかに削りだされた巨大なブロックからなるファザード(建物正面)や美しく均整のとれた建物のバランス、外壁の装飾を支える裏側のアーチ構造などが特徴で、中世のジョージア正教会最大修道院のひとつでした。

2017年の世界遺産委員会で再建が問題視されたバグラティ大聖堂が削除され、修道院単体での登録になりました。

 

 

リラの修道院

リラの修道院は、ブルガリア正教の総本山として発展した国内最大の修道院です。

10世紀に修道士イワン・リルスキーがこの地にある洞窟で隠遁生活を送ったことをきっかけに、修道士や巡礼者が集まり、集落が形成されました。

12世紀の第二次ブルガリア帝国皇帝の支援を受け、後の500年におよぶオスマン帝国支配下にあってもブルガリア語の使用が許可されました。

14世紀の大地震や19世紀の火災などで破壊的な被害を受けたが、そのたびに再建され、今もブルガリア民族の精神的な拠り所となっています。

 

 

ファジル・ゲビ、ゴンダールの遺跡群

標高2000mの高地に位置するゴンダールは、エチオピア帝国の皇帝ファシラダスがアクスムから遷都した17世紀以降、およそ150年間にわたって栄えた都市です。

ゴンダールを見下ろす丘にはファジル・ゲビと呼ばれる王宮群が立ち並びます。

約900mにわたる城壁内には、エチオピア正教の聖堂などの遺構が残り、多くはゴンダール様式と呼ばれる独自の様式で建てられています。

 

 

例題

次の3つの説明文から推測される世界遺産として正しいものはなにか

-その場所はギリシャ語で「中空に浮く」という意味をもつ

-修道院を建築は縄ばしご、滑車のほかに搬送手段がなかったため危険を伴った

-メタモルフォシス修道院など7つの修道院が登録されている

 

1、リラの修道院

2、メテオラの修道院群

3、アンコールの遺跡群

4、キトの市街

 

 

 

                               答え2

1のリラの修道院は、ブルガリア正教の総本山として発展した修道院。イワン・リルスキーが隠遁生活を行った。

3のアンコールの遺跡群は、カンボジア北西部にあるクメール人のアンコール朝に時代に築かれた遺跡。

4のキトの市街は、キトス族が築いた街。1978年に最初の世界遺産として登録された。

 

 

世界遺産検定2級の公式テキストを参考にしました。

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