「世界遺産検定」大航海時代とキリスト教の海外布教編
こんにちは。みやです。
世界遺産検定を受けようと思っているので、勉強のついでにまとめようと思います。
- リスボンのジェロニモス修道院とベレンの塔
- グアナフアトの歴史地区と鉱山
- ポトシの市街
- マカオの歴史地区
- クスコの市街
- 植民地サント・ドミンゴ
- フィリピンのバロック様式の教会群
- グアラニのイエズス会布教施設群:サン・イグナシオ・ミニ、サンタ・アナ、ヌエストラ・セニョーラ・デ・ロレト、サンタ・マリア・マヨール(アルゼンチン側)、サン・ミゲル・ダス・ミソンイス(ブラジル側)
- サン・アントニオ・ミッションズ
- ゴアの聖堂と修道院
リスボンのジェロニモス修道院とベレンの塔
登録年1983年/2008年範囲変更 登録基準ⅲ、ⅵ
イベリア半島の西端、リスボンにあるジェロニモス修道院とベレンの塔は、大航海時代の先陣を切った海洋王国ポルトガルの栄華を伝える記念碑的建造物です。
ポルトガルではリスボンを中心に海洋貿易が活発に行われ、15世紀にはエンリケ航海王子らによって航海技術の開発が推進され、外洋進出の基盤が築かれました。
こうした努力は、15世紀末のヴァスコ・ダ・ガマによるインド航路開拓という形で結実し、この成功によってポルトガルは東方貿易を掌握し、マヌエル1世の時代に黄金期を迎えました。
リスボンのベレン地区に立つジェロニモス修道院は、マヌエル1世がエンリケ航海王子とヴァスコ・ダ・ガマの功績をたたえるとともに、航海の安全を祈願して建てました。
サンタ・マリア教会と55m四方の回廊が中庭を囲む巨大な修道院から構成され、ポルトガル独自の芸術様式であるマヌエル様式の装飾が随所に施されています。
テージョ川河口に面して立つベレンの塔は、インド航路開拓を記念して建造され港を守る監視塔や水牢として利用されました。
グアナフアトの歴史地区と鉱山
登録年1988年 登録基準ⅰ、ⅱ、ⅳ、ⅵ
メキシコ中央部に位置するグアナフアトでは、16世紀半ばに銀鉱山が見つかり18世紀には全世界の25%を占めるほどの銀が産出されました。
街は発展を遂げ、バロック建築の傑作バレンシアナ教会堂やフェリペ2世から寄進された聖母像を祀るサンタ・マリア・デ・グアナフアト聖堂が建ちます。
ポトシの市街
登録年1987年/2014年危機遺産登録 登録基準ⅱ、ⅳ、ⅵ
ボリビア南部のポトシは、アンデス山中の盆地、標高4000mを超える高所に広がる都市です。
1545年、スペイン人により世界最大級の銀鉱脈が発見され、「セロ・リコ(富の山)」と名付けられましや。
王立造幣局やスペインのバロック様式と先住民の文化が融合したメスティソ様式の教会などが残ります。
マカオの歴史地区
登録年2005年 登録基準ⅱ、ⅲ、ⅳ、ⅵ
中国南部沿岸に位置するマカオは、16世紀半ば頃からポルトガルのアジア貿易の拠点となった港町で、林則徐や孫文など中国史における重要人物との関わりも深くあります。
この街は19世紀末に清から割譲されてポルトガル領となったが、1999年に中国に返還されました。
キリスト教布教の中心であった聖ポール大聖堂の建設には、弾圧を逃れてやってきた日本のキリシタン難民もかかわっていたとされています。
クスコの市街
登録年1983年 登録基準ⅲ、ⅳ
ペルー中部のクスコは、インカ帝国の都が置かれていた都市で15世紀に皇帝パチャクテクのもと最盛期を迎えました。
1533年にスペイン人のフランシスコ・ザビエルが征服するとインカが築いた強固な石の土台は残され、その上にバロック様式の教会や宮殿が建設されました。
植民地サント・ドミンゴ
登録年1990年 登録基準ⅱ、ⅳ、ⅵ
ドミニカ共和国の首都サント・ドミンゴには、1492年にコロンブスが第1回の航海でこの地に到達したのち、スペイン植民地政策の最初の拠点が築かれました。
中世の植民都市の面影漂う街には、ハリケーン対策のため背の低い石造りの建物が立ち並んでいます。
ゴシック様式とルネサンス様式の特徴を兼ね備えるサンタ・マリア・ラ・メノール大聖堂などの貴重な歴史的建造物が現在も残っています。
フィリピンのバロック様式の教会群
登録年1993年/2013年範囲変更 登録基準ⅱ、ⅳ
フィリピンの各島に残るスペインの植民地時代のバロック様式の教会群は、台風や地震対策のため天井を低くとるなど、独自の工夫が見られます。
フィリピンの風土に合わせた設計になっていることから「地震のバロック」と呼ばれています。
フィリピンで最も古い聖堂であるマニラのサン・アグスティン聖堂をはじめ4つの教会が世界遺産に登録されています。
グアラニのイエズス会布教施設群:サン・イグナシオ・ミニ、サンタ・アナ、ヌエストラ・セニョーラ・デ・ロレト、サンタ・マリア・マヨール(アルゼンチン側)、サン・ミゲル・ダス・ミソンイス(ブラジル側)
登録年1983年/1984年範囲拡大 登録基準ⅳ
ブラジルとアルゼンチンの国境付近にあるグアラニのイエズス会布教施設群は、イエズス会の修道士たちがグアラニ人のキリスト教化のために築いたレドゥクシオンの遺構5か所が登録されています。
サン・アントニオ・ミッションズ
登録年2015年 登録基準ⅱ
「サン・アントニオ・ミッションズ」は、テキサス州南部サン・アントニオ川沿いに建てられた5つのミッション施設と南に37㎞離れた牧場からなります。
18世紀にフランシスコ会の修道士たちによって築かれた建築的・歴史的に重要な住居や教会、農園や灌漑システムが含まれます。
先住民コアウイルテカン族の文化との融合が随所に見られ、教会の装飾には自然をモチーフとした先住民族の意匠が盛り込まれています。
ゴアの聖堂と修道院
登録年1986年 登録基準ⅱ、ⅳ、ⅵ
インド南西部にあるゴアは、アジアにおけるキリスト教布教の拠点として栄えた港町です。
宣教師フランシスコ・ザビエルの遺体が安置されているボム・ジェズ・バリシカをはじめ、10余りの建造物が世界遺産に登録されています。