「世界遺産検定」商業・交易・貿易編
こんにちは。みやです。
世界遺産検定を受けようと思うので、勉強のついでにまとめたいと思います。
- ベルゲンのブリッゲン地区
- ブリュッセルのグラン・プラス
- リヴァプール海商都市
- ジッダの歴史地区:メッカの入口
- ペルシア湾の真珠産業関連遺産:島嶼経済の証拠
- ヴェネツィアとその潟
- ロロペニの遺跡群
- レブカ歴史的港湾都市
- 隊商都市ペトラ
- バムとその文化的景観
ベルゲンのブリッゲン地区
登録年1979年 登録基準ⅲ
スカンジナビア半島の南西沿岸のベルゲンは、13世紀にハンザ同盟の拠点が置かれていた港湾都市です。
在外ハンザ商人の居留置となったブリッゲン地区は干鱈の取り引きにより発展しました。次第に商人だけでなく商人だけでなく職人もこの地に移り住むようになり、ノルウェー最大の港湾都市になりました。
1761年に建てられたハンザ同盟の会議場「ショートスチューエネ」は、火災に遭っているが粗石づくりの共同金庫に保管されていた書類や議事録は被害を受けませんでした。
2つの塔を備えた聖母マリア聖堂は12世紀に建てられたもので、1776年までベルゲン在外のドイツ人のための聖堂でした。
ブリュッセルのグラン・プラス
登録年1998年 登録基準ⅱ、ⅳ
ブリュッセルはケルンとフランドル地方を結ぶ交通の要衝として12世紀頃から発展しました。
13~14世紀にはギルドも出現し、街の中心にある大広場グラン・プラスの周辺にはさまざまな職人や商人のギルドハウスが立ち並びました。
1695年、ルイ14世の命を受けてフランス軍が侵攻し、ブリュッセルは激しい砲撃で多くの建造物を焼失したが、ギルドの人々の努力によって街はわずか4年で再建しました。
新たなギルドハウスはそれまでの木造ではなく、バロック様式などを取り入れた石造りへと変更されました。
リヴァプール海商都市
登録年2004年/2012年危機遺産登録 登録基準ⅱ、ⅲ、ⅳ
リヴァプールは、18世紀に三角貿易の拠点となり大英帝国の絶頂期を支えた港湾都市です。
さまざまな港湾施設や造船所、桟橋などが建てられ、ヘッド桟橋地域(ピア・ヘッド)やスタンレー造船管理区など6地区が世界遺産に登録されています。
19世紀半ばに開設したアルバート造船地区には、世界で最初の耐火性の倉庫があります。
2012年、ウォーターフロント計画が歴史的な街の景観を損なうとして危機遺産リストに記載されました。
ジッダの歴史地区:メッカの入口
登録年2014年 登録基準ⅱ、ⅳ、ⅵ
7世紀に第3代正統カリフのウスマーン・イブン・アッファーンがメッカへの公式な貿易港として定めて以来、ジッダはメッカ巡礼(ハッジ)における海の玄関口としての役割を果たしました。
モスクや広場などが残るジッダの歴史地区には、19世紀後半に富裕商人によって建てられた木製出窓つきの建物や紅海のサンゴを用いた家などがあります。
サウジアラビア外にはわずかしか残されておらず、かつて紅海の両岸に一般的だった建築的伝統を今に伝えています。
ペルシア湾の真珠産業関連遺産:島嶼経済の証拠
登録年2012年 登録基準ⅲ
ペルシア湾一帯は古来より真珠の産地として名高く、バーレーン近海では2世紀から真珠産業が栄えました。
ムハラク市内にある17の建築物のほか、沖合にある3つの真珠貝養殖床、海岸線沿いの真珠商人の住居や店舗、倉庫やモスクなどの建築物、ムハラク島の南端に位置するカラット・ブ・マヒール要塞などが世界遺産に登録されています。
1930年代に日本で真珠養殖の方法が確立されると1000年以上変わらぬ真珠採取法を続けていたバーレーンの真珠産業は廃れました。
ヴェネツィアとその潟
登録年1987年 登録基準ⅰ、ⅱ、ⅲ、ⅳ、ⅴ、ⅵ
イタリア北東部、アドリア海の最深部に位置するヴェネツィアは、潟に点在する118の島々からなる水上都市です。
9世紀に建築された、キリスト教の聖人聖マルコの聖遺物を祀るサン・マルコ大聖堂や後にヴェネツィア共和国総督の邸宅へ改装されたドゥカーレ宮殿など多くの歴史的建造物が残っています。
現在、地下水や天然ガスの採取が原因と考えられる地盤沈下が問題となっています。
ロロペニの遺跡群
登録年2009年 登録基準ⅲ
西アフリカのブルキナファソ初の世界遺産である「ロロペニの遺跡群」は、かつてサハラ砂漠の黄金貿易を支えた都市の遺構です。
ロロペニでは金の抽出と精錬が盛んで14~17世紀に最盛期を迎えたが、その後この地はうち捨てられ多くの建造物が土に埋もれ、現在も多くの遺構が未発掘のままです。
レブカ歴史的港湾都市
登録年2013年 登録基準ⅱ、ⅳ
オバラウ島の港町レブカには、オセアニアとヨーロッパの文化が融合したコロニアル様式の建造物が立ち並び、独特の都市景観が広がっています。
1874年にフィジーがイギリスの保護領となると、レブカは最初の首都となりました。
しかしわずか8年後にスバへ遷都したため、ココヤシ保管庫や港湾施設、商業・宗教施設、住居といった建造物が往時の面影をとどめたまま今も立ち並んでいます。
隊商都市ペトラ
登録年1985年 登録基準ⅰ、ⅲ、ⅳ
ヨルダン南部の岩山が連なる渓谷に位置するペトラは、紀元前4世紀ごろからこの地に定住したナバテア(ナバタイ)人が築いた隊商都市の遺跡です。
死海と紅海の間に位置し、アラビアの香料や中国の絹、インドの香辛料の貿易中継地として栄えました。
王家の墳墓と考えられるアル・カズネに代表される岩を削りだした壮観な建築様式をもち、ダムや水路といった水利システムを完備するなど高い都市機能をうかがわせます。
ヘレニズムやローマの影響を受けた建築も残るが、19世紀に発見されたこの遺跡はいまだ大部分が未発掘とされています。
バムとその文化的景観
登録年2004年/2007年範囲拡大 登録基準ⅱ、ⅲ、ⅳ、ⅴ
イラン南部のバムは、紀元前からの長い歴史をもつ砂漠のオアシス都市です。
7~11世紀頃に繁栄した街は、アルゲ・バム(バム城塞)を約2㎞の城壁が囲む三重構造をもつ要塞都市だったが、18世紀に廃墟となりました。
2003年の大地震で街は大きな被害を受け、危機遺産に緊急登録されたが修復保全計画が認められ、2013年に脱しました。