「世界遺産検定」近代国家編
こんにちは。みやです。
世界遺産検定を受けようと思うので、勉強のついでにまとめたいと思います。
- ドロットニングホルムの王領地
- ヴェルサイユ宮殿と庭園
- ポツダムとベルリンの宮殿と庭園
- シェーンブルン宮殿と庭園
- マドリードのエル・エスコリアール修道院と王立施設
- サンクト・ペテルブルクの歴史地区と関連建造物群
ドロットニングホルムの王領地
登録年1991年 登録基準ⅳ
スウェーデンの首都ストックホルム近郊、メーラレン湖上のローヴェン島にある「ドロットニングホルムの王領地」は、その優美なたたずまいから「北欧のヴェルサイユ」とも呼ばれる宮殿と建造物群です。
「王妃の小島」を意味する名の通り、この地の建造物や庭園は、16~18世紀に生きた3人の王妃と深いかかわりをもちます。
王宮の前身は、国王ヨハン3世が王妃カタリーナ・ヤーゲロニカのために築いた夏の離宮でした。この離宮は1661年の火災で焼失したが、国王カール10世の王妃であるヘドヴィーク・エレオノーラの命によって翌年より大規模な再建が始まりました。
およそ20年の歳月をかけたこの再建工事により、離宮はヴェルサイユ宮殿に匹敵するフランス・バロック様式の宮殿へと生まれ変わりました。
18世紀後半の王妃ロヴィーサ・ウルリカによる改築では内装がロココ様式に統一されたほか、庭園に中国風の小宮殿や宮廷劇場も建造され、スウェーデンの新しい文化の潮流を象徴する現在の姿が完成しました。
宮殿はその後、王妃ウルリカの息子であるグスタフ3世に引き継がれ、1982年以降はスウェーデン王家の居城となっています。
ヴェルサイユ宮殿と庭園
登録年1979年/2007年範囲変更 登録基準ⅰ、ⅱ、ⅵ
パリの南西約20㎞にあるヴェルサイユ宮殿は、1661年に「太陽王」ルイ14世の命によって建設された王宮です。
贅の限りを尽くして築かれた宮殿や庭園は、フランス・バロック様式の最高傑作とたたえられます。
全長約73m、幅約10mの鏡の間には17の窓に対面する壁に17の鏡が埋め込まれています。幾何学模様を特徴とする庭園は、フランス式庭園の代表作です。
ポツダムとベルリンの宮殿と庭園
登録年1190年/1992年、1999年範囲拡大 登録基準ⅰ、ⅱ、ⅳ
ドイツ北東部のポツダムとベルリンには、歴代のプロイセン王によって建造された数多くの宮殿と庭園が残されています。
なかでも18世紀半ばにフリードリヒ2世によって建造されたサンスーシ宮殿、外観は質素で規模も小さいながら、その豪華な室内装飾はドイツ・ロココ様式の代表例とされています。
サンスーシ宮殿の北東には、ポツダム会談で有名なツェツィーリエンホーフ宮殿があります。
シェーンブルン宮殿と庭園
登録年1996年 登録基準ⅰ、ⅳ
ウィーンにあるシェーンブルン宮殿は、ハプスブルク家の女帝マリア・テレジアが大規模な増改築を行い居城とした宮殿です。
17世紀末に、神聖ローマ帝国皇帝レオポルト1世の命を受けた建築家フィッシャー・フォン・エアラッハが造営した夏の離宮を前身とし、マリア・テレジア・イエローと呼ばれる黄色に統一された重厚なバロック様式の外観と優美なロココ様式の内装が特徴でり、1814年にはナポレオン戦争後の国際秩序について話し合うウィーン会議が開催されました。
宮殿の総部屋数は1400以上でそのなかでも最も豪華とされる部屋が「百万の間」です。
幼少のモーツァルトが御前演奏をした際に使われた「鏡の間」やナポレオン1世が滞在した「ナポレオン室」、南国趣味の絵画が飾られ、「庭園の間」の別名をもつ「ベルグルの間」なども有名です。
広大な庭園には、1757年のフリードリヒ2世との戦いでの勝利を記念して建てられたグロリエッテ(戦勝記念堂)のほか、世界最古の動物園、ガラス建築の植物園などが並んでいます。
マドリードのエル・エスコリアール修道院と王立施設
登録年1984年 登録基準ⅰ、ⅱ、ⅵ
スペインの首都マドリード郊外に位置するエル・エスコリアール修道院は、「太陽の沈まぬ大帝国」と称されたスペインの最盛期を象徴する建造物です。
1557年、聖ウラレンティウス(ロレンソ)が殉教したとされる日にフランスに勝利したスペイン国王フェリペ2世は、聖人の加護に感謝して父カルロス1世の霊廟も兼ねた修道院の建設を開始しました。
王宮、霊廟、神学校、図書館なども併設された王立の複合施設として、装飾を排した外観をもつエレーラ様式で完成しました。
サンクト・ペテルブルクの歴史地区と関連建造物群
登録年1990年/2013年範囲変更 登録基準ⅰ、ⅱ、ⅳ、ⅵ
モスクワの北西650㎞にあるサンクト・ペテルブルクは、18世紀にロマノフ朝のピョートル大帝が築いたペトロパヴロフスクには宮殿や教会などの建造物が建設されロシアの近代化を進めました。
ペトロパヴロフスク要塞の内部には、ドメニコ・トレッツィーニ設計のペトロパヴロスキー聖堂をはじめ監獄、造幣局などがつくられました。
18世紀に建てられた冬の離宮は、現在エルミタージュ美術館になっています。