「世界遺産検定」 ヨーロッパ建築様式 2級レベル
こんにちは。みやです。
世界遺産検定2級レベルの最低限の知識をまとめたいと思います。
ヨーロッパの建築様式の問題は建築様式と代表的な建築物の名前と形を覚えればだいたい解けると思います。
ギリシャ・ローマ建築(古典様式)
古代ギリシャで生まれたローマで発展した様式で古典様式とも呼ばれます。
ギリシャ建築では黄金比などを用いて神殿を中心に建物を美しく見せる工夫がなされた。ローマ建築は、高い土木技術を用いたアーチ構造やドーム天井が特徴です。
代表的な建造物:ポン・デュ・ガール(ローマの水道橋)
ビザンツ様式
アナトリア半島を中心としたビザンツ帝国で栄えた様式で6世紀頃に最盛期を迎えました。ローマ建築の様式と東方の文化が融合しており、バリシカなどの聖堂建築にドーム天井を組み合わせている点も特徴です。
内部はモザイクや大理石で装飾されており、後のイスラム建築にも影響を与えました。
代表的な建造物:サン・ヴィターレ聖堂
ロマネスク様式
キリスト教の終末思想の広がった10世紀頃に栄えました。石造りの厚い壁や小さな窓、半円アーチ構造の天井などが特徴です。
代表的な建造物:円形闘技場、ローマ劇場、サン・トロフィーム聖堂
ゴシック様式
建築技術の向上により可能になった軽やかで明るい様式です。
飛梁(外壁を補強するため屋外に設置される柱)が支えることで、高い天井と大きく色鮮やかなステンドグラスの入った窓が生み出されました。天井の高さと光を追求しており、建物そのものが「神は光なり」というキリスト教の世界観を表しています。
代表的な建造物:ケルンの大聖堂
ルネサンス様式
古代ギリシャやローマなどを模範とした15~16世紀の様式です。幾何学図形を基調としたバランスの取れた造形が特徴です。
代表的な建造物:サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂
バロック様式
大航海時代などに栄えた、過剰な装飾や凸凹の強調、絵画などによる内装を特徴とする様式です。
代表的な建造物:ヴュルツブルクの司教館
ロココ様式
バロック様式の延長線上にある、淡い色彩なども用いた軽快で優美な室内装飾が特徴の様式です。
代表的な建造物:ヴィースの巡礼教会
新古典主義様式/歴史主義様式
古典様式を再評価した新古典主義と過去の建築様式を用いる様式です。
代表的な建造物:ウェストミンスター宮殿
近現代建築
産業革命によって誕生した鉄やセラミックなどの新素材を用いた自由な造形です。
代表的な建造物:ストックレ邸
例題
「ケルン大聖堂」などで用いられた「ゴシック様式」の説明として正しいものはどれか。
1、軽快で優美な室内装飾が特徴の様式である
2、石づくりの厚い壁や小さな窓、半円アーチ構造の天井などが特徴の様式である
3、天井の高さや光りを追求した様式である
4、古代ギリシャやローマなどを模範とした15~16世紀の様式である
参考は世界遺産検定2級の公式テキストです。
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