「世界遺産検定」先史時代編
こんにちは。みやです。
世界遺産検定を受けようと思うので、勉強のついでにまとめたいと思います。
- カカドゥ国立公園
- ピントゥラス川のエクバ・デ・ラス・マノス
- タッシリ・ナジェール
- ヴェゼール渓谷の装飾洞窟と先史遺跡
- ウィランドラ湖地域
- 人類化石出土のサンギラン遺跡
- オモ川下流域
- ストーンヘンジ、エイヴベリーの巨石遺跡と関連遺跡群
- マルタの巨石神殿群
カカドゥ国立公園
登録年1981年/1987、1992年範囲拡大/2011年範囲変更 登録基準ⅰ、ⅵ、ⅶ、ⅸ、ⅹ
オーストラリア北部の複合遺産「カカドゥ国立公園」はオーストラリア最大の国立公園です。
マングローブが群生する干潟、雨季には沼地となる氾濫原、熱帯雨林、サバナ、断崖などさまざまな自然景観が見られます。
一帯の植物相は46種の絶滅危惧種や9種の固有種を含み、オーストラリア北部で最も多様性に富んでおり、イリエワニや野鳥のセイタカコウなどが生息しています。
公園内には約300人のアボリジニが居住しています。一帯の土地は正式にアボリジニの所有地と認められており、政府が借り受ける形で公園運営が行われています。
公園内には、人類最古の石器とされる斧や壁画も発見されており、壁画はアボリジニの生活や宗教、伝説をモチーフとしており動物や人間の絵に骨格や内臓を透視するように書き込んだ「X線画法」と呼ばれる独特の技法が用いられています。
これは急所や食べられる部位を示すために発達した画法と考えられ、特に公園東部のウビル・ロックやノーランジー・ロックでは保存状態の良好な壁画が残っています。
ピントゥラス川のエクバ・デ・ラス・マノス
登録年1999年 登録基準ⅲ
アルゼンチン南部、パタゴニア地方のピントゥラス川流域の渓谷や洞窟には、先史時代に描かれたとされる壁画が数多く残っています。
有名なのが「手の洞窟」を意味するクエバ・デ・ラス・マノスです。
内部には壁に手をつき顔料を吹きつけて描かれた壁画が800以上も確認されています。
タッシリ・ナジェール
登録年1982年 登録基準ⅰ、ⅲ、ⅶ、ⅷ
サハラ砂漠最深部の「タッシリ・ナジェール」には紀元前8000年頃から描かれた岩絵約2万点が残っています。
現在は浸食作用によってつくられた「岩の森」と呼ばれる景観が広がっているが、岩絵には狩猟や牧畜などの場面が描かれており、この一帯がかつては緑豊かな地域であったことがうかがえます。
ヴェゼール渓谷の装飾洞窟と先史遺跡
登録年1979年 登録年ⅰ、ⅲ
フランス南西部のヴェゼール渓谷には、後期旧石器時代にクロマニョン人が壁画を残した25の洞窟が点在しています。
有名なラスコーの洞窟には、野生の馬、バイソン、サイ、シカなど、およそ100点の動物壁画が確認されています。
ウィランドラ湖地域
登録年1981年 登録基準ⅲ、ⅷ
オーストラリア大陸の南部に位置する「ウィランドラ湖地域」は砂漠地帯に広がる約2万年前に干上がった湖の跡地です。
ホモ・サピエンス・サピエンス(新人)の骨が発見されました。この遺跡で出土した約2万6000年前の女性の骨には、火葬された痕跡が見られ当時の人類の風習を現在に伝える貴重な史料です。
周囲にはアボリジニが残した岩面画も残ります。
人類化石出土のサンギラン遺跡
登録年1996年 登録基準ⅲ、ⅵ
ジャワ島中部のサンギラン遺跡は、ジャワ原人などの初期人類の化石が多数発掘された地域です。
19世紀末にオランダ人医師ユージン・デュボアがジャワ原人の化石を発見しました。
その後、ドイツの人類学者ケーニヒスヴァルトが発掘に着手して以降、この地では全世界で発見された初期人類化石の半数にあたる約50体が出土しています。
また、サイやゾウの牙、水牛やシカの骨などの多数の化石も出土しています。
オモ川下流域
登録年1980年 登録基準ⅲ、ⅳ
エチオピア南西部に広がるオモ川下流域は、岩石層に大量の人類や動物の化石が出土した岩石層がある化石発掘地です。
アウストラロピテクスのほか、現代人の直接の先祖とされるホモ・エレクトゥスの化石や250万年前のものとされるホモ・ハビリスの石器類などが発見されています。
ストーンヘンジ、エイヴベリーの巨石遺跡と関連遺跡群
登録年1986年/2008年範囲変更 登録基準ⅰ、ⅱ、ⅲ
イングランド南部のソールズベリー平原に残るストーンヘンジとそこから北へ約30㎞に位置するエイヴベリーの巨石遺跡が巨石明文時代の存在を証明する遺産として登録されています。
ストーンヘンジとは、巨石でつくられた環状列石でヘンジとはメンヒル(直立石)に横石を積んでつないだ構造物を指します。
ストーンヘンジは、太陽崇拝の祭祀と天文観測を行う場であったと考えられています。
エイヴベリーは約1.3㎞の外周に約100個のメンヒルが配置されたヨーロッパ最大級の環状列石です。
マルタの巨石神殿群
登録年1980年/1992年範囲拡大/2015年範囲変更 登録基準ⅳ
地中海に浮かぶマルタ島とゴゾ島には紀元前4000年から前3000年にかけて築かれた巨石神殿が残っています。
ゴゾ島のジュガンティーヤにある2つの神殿が世界最古の自立式石造建築として1980年に世界遺産登録され、1992年にマルタ島の5つの神殿が拡大登録されました。
マルタ島のハジャーイム、イムナイドラ、タルシーンの3神殿は限られた資源と技術の中で生み出された卓越した建築であり、タハージュラとスコルバの複合神殿跡からは建築技術がいかに伝播発展していったかを見ることができます。