「世界遺産検定」カルスト地形
こんにちは。みやです。
世界遺産検定を受けようと思うので、勉強のついでにまとめようと思います。
九寨溝:歴史的・景観的重要地区
登録年1992年 登録基準ⅶ
中国、四川省北部の九寨溝は、岷山山脈のカルスト台地が浸食されてできた3つの渓谷に大小100あまりの湖沼や滝が点在する景勝地です。
棚田状に連なる湖は透明度が高く、湖底に腐らず残る流木や石の姿がはっきりと映し出されています。
湖水は石灰岩の成分を多く含んでいるため、日光を受けると青やオレンジに反射し、まるで神話や童謡の世界のような幻想的な景観を生み出しています。
なかでも美しいとされる五花海は、「九寨溝の一絶(世界唯一の絶景)」とも評されます。
山深いこの一帯にはジャイアントパンダやキンシコウなど、絶滅危惧種を含む多様な動植物が見られ、熊猫海(パンダの湖)と名付けられた湖沼もあります。
1997年にはユネスコの生物圏保存地域に指定されました。
プリトヴィツェ湖群国立公園
登録年1979年/2000年範囲拡大 登録基準ⅶ、ⅷ、ⅸ
クロアチアの首都ザグレブの南約100㎞に位置する「プリトヴィツェ湖群国立公園」は、プリトヴィツェ川に沿って点在する湖と滝からなり、数千年の歳月をかけてつくられました。
川の水は炭酸カルシウムの濃度が高く、川底の傾斜が急な場所では沈殿した炭酸カルシウムが石灰華(石灰質の堆積物)となっています。これが水をせき止め、長い歳月をかけていくつもの湖を形成しました。
これらの湖を包むように広がる森林地帯には、ヒグマやオオカミなどの哺乳類のほか、126種の鳥類が生息しています。
1990年代、クロアチア戦争でこの地域も紛争地帯になったため一時危機遺産となったが、戦後クロアチア政府が地雷を撤去し保全措置をとったため、1997年にリストから脱し、現在は環境保護のため公園内への一般車両の進入は禁じられています。
ハ・ロン湾
登録年1994年/2000年範囲拡大 登録基準ⅶ、ⅷ
ベトナム北東部にある「ハ・ロン湾」には、石灰岩台地の風化によってできた、奇妙な形をした1600もの島が点在します。
これらの島々はほとんどが無人島で、フランソワリーフモンキーやファイールルトンなどの数少ない繁殖地となっています。
シュコツィアンの洞窟群
登録年1986年 登録基準ⅶ、ⅷ
スロベニア南西部クラス地方に位置する「シュコツィアンの洞窟群」は、長さ6㎞、幅200mという世界最大規模の地下渓谷をもつ鍾乳洞です。
アドルフ海につながる地下のレーカ川の流れによって生まれた大規模な地下渓谷や「ルドルフ大聖堂」の別名がある石灰段丘、「大広間」と呼ばれる巨大な石筍が連なる空間があります。
グランマ号上陸記念国立公園
登録年1999年 登録基準ⅶ、ⅷ
キューバ南西のシエラ・マエストラ山脈西部にある「グランマ号上陸記念国立公園」は、水深180mから標高360mにおよぶ世界最大規模の石灰岩の海岸段丘が完全な形で残る地形学上貴重な場所で、マナティなど固有種の動植物も多く存在します。
公園内には、メキシコに亡命していたキューバ革命の主導者フィデル・カストロやチェ・ゲバラが革命のために秘かにヨットのグランマ号で上陸した岬もあります。