「世界遺産検定」地球の歴史編

こんにちは。みやです。

世界遺産検定を受けようと思っているので、勉強のついでにまとめたいと思います。

 

ドロミテ山塊

ドロミテ|イタリア 世界遺産|阪急交通社

登録年2009年    登録基準ⅶ、ⅷ

アルプス山脈の北部にある「デロミテ山塊」は、標高3000m以上の山が18峰も存在する山岳地帯です。

一帯の面積は約1400㎢にも及び、ペルモ・ヌボラウ、マルモラーダ、パーレ・ディ・サンマルティーノなど9つの構成遺産からなります。

1790年にフランスの鉱物学者ドロミウが現在のドロミテ山塊付近で発見した岩石が、彼の名前をとって「ドロミア(ドロマイト)」と命名されました。

ドロマイト(苦灰石)は炭酸マグネシウムを多く含んだ脆い石灰岩でできているため、ドロミテ山塊は尖塔のように突き出た尖峰をいくつももちます。

そうした地質に加え地滑りなどによってできた垂直に切り立った断崖や狭くて深い谷、神秘的な色をたたえる湖などは美しい山の景観を生み出している。また氷河地形やカルトス地形も見られます。

この地域は化石の産地でもあり、中生代のサンゴによってつくられた炭酸塩を含む地層がよく保存されています。一帯では、約2億5200万~2億100万年前の三畳紀の海洋生物の化石が見られます。

 

カナイマ国立公園

カナイマ国立公園|ベネズエラ|世界遺産オンラインガイド

登録年1994年   登録基準ⅶ、ⅷ、ⅸ、ⅹ

ベネズエラ南東部の「カナイマ国立公園」は、熱帯雨林と草原に覆われるギアナ高地の中心に位置し、国立公園の65%をいくつもの巨大なテーブルマウンテン(卓上大地)が占めています。

人類未踏の地が多く残り、世界最後の秘境とも呼ばれるこの一帯は、かつて5大陸が誕生したプレート変動の際、変動軸上に位置していたため、ほとんど影響を受けなかったと考えられています。

先住民族からは「テプイ(神の家)」と呼ばれるテーブルマウンテンは、およそ17億年前の先カンブリア時代の岩盤が、長年の雨風によって削られ、硬い部分だけが台形上に残存したものです。

アウヤンテプイ山には、世界最大の落差979mを誇るアンヘルの滝(エンジェルファール)があります。

標高2500m以上ある垂直の崖によって隔絶され、0度まで気温が下がることもある頂上部は雲に覆われています。

周辺では、食虫植物ヘリアンフォラや地衣類、泳ぐことのできないカエルの仲間オリオフリネラなど独特の動植物相が見られます。

また、イギリスの作家コナン・ドイルは、公園内の最高峰(2810m)のロライマ山をモデルにSF小説「失われた世界」を書きました。

 

ジャイアンツ・コーズウェイとその海岸

せかけんクイズ No.173 – 世界遺産検定

登録年1986年    登録基準ⅶ、ⅷ

アイルランド島北端の海岸線には、「ジャイアンツ・コーズウェイ(巨人の石道)」と呼ばれる正六角形の石柱が8㎞もつづく奇観が残っています。

大量のマグマが冷える過程でできた自然現象で地球生成の歴史を知る上で貴重な遺産です。

この地の名称は巨人伝説に因んでおり、なかには「貴婦人の扇」のように形に因んだ名前をもつ岩もあります。

 

ヘーガ・クステン/クヴァルケン群島

ヘーガ・クステン(ハイ・コースト)/クヴァルケン群島 | 世界遺産 ...

登録年2000年/2006年範囲拡大   登録基準ⅷ

スウェーデン東部のボスニア湾沿岸のヘーガ・クステンと対岸のフィンランド西部のクヴァルケン群島には、9600年前の氷河期末期から隆起をつづける高層海岸が存在します。

氷河期に氷床の重みで沈んでいた地殻が、氷河期が終わったことで解氷し、反発して盛り上がる現象が起こっています。

 

バーバ―トン・マコンジュワ山脈群

バーバートン・マコンジュワ山脈|南アフリカ|世界遺産オンラインガイド

登録年2018年    登録基準ⅷ

バーバ―トン・マコンジュワ山脈群は、南アフリカの北東、スワジランドに隣接する地域にあり、世界最古の地質構造のひとつバーバ―トン・グリーンストーン・ベルトの約4割を含んでいます。

36億~32億5000万年前にできた火山岩と堆積岩の連なりがよく保存されており、地表の変化や隕石の衝突、火山活動、大陸形成の過程、初期の地球環境など、地球の歴史を伝える情報が残されています。