「世界遺産検定」森林・熱帯雨林編
こんにちは。みやです。
世界遺産検定を受けようと思うので、勉強のついでにまとめたいと思います。
スリランカ中央高地
登録年2010年 登録基準ⅸ、ⅹ
インドの南東に浮かぶ島国、スリランカにある「スリランカ中央高地」は、セイロン島の中央部、海抜2500mの場所にある山岳森林地帯です。
ホートン・プレインズ国立公園、ナックルズ森林保護区、ピーク・ウェルダネス保護区という原始の環境が残る3つの山岳森林地帯から構成され、世界的にも稀少な山地雨林が広がります。
スリランカ中央高地の森には、特有の形態的進化を遂げた霊長類のニシカオムラサキラングールなど多種多様な生き物が暮らしています。
ホートンプレインズホソロリス、スリランカヒョウといった絶滅危惧種や固有種も生息しており、生物の多様性がよく観察できるスポットです。
ピーク・ウェルダネス保護区には、アダムス・ピークと呼ばれる聖山があります。ここはヒンドゥー教徒とイスラム教徒、キリスト教徒、仏教徒共通の聖山になっています。
オーストラリアのゴンドワナ雨林
登録年1986年/1994年範囲拡大 登録基準ⅷ、ⅸ、ⅹ
オーストラリア東海岸、ニュー・サウス・ウェールズ州やクイーンズランド州に広がる雨林群は太古に存在したといわれるゴンドワナ大陸の動植物相を伝える貴重な自然遺産です。
この地域には、火山活動で生まれた山岳地域や海岸の近くに国立公園や保護区が複数あり、豊富な降水量によってつくられた雨林が点在、総面積約3700㎢にも及ぶ世界最大級の多雨林帯には、水分水嶺や急斜面が広がり、ゴンドワナ大陸の歴史がわかります。
太古の姿を留める森林地帯にはゴンドワナ大陸の代表的な被子植物であるナンキョクブナなどの植物が生い茂り、コアラやカンガルー、パルマヤブワラビーなど希少な哺乳類が生息しています。
さらに、バリントン・トップス国立公園では絶滅したと思われていたクチニセマウスも見つかりました。
この多雨林帯は、ヨーロッパ人入植者による森林伐採によって、森林面積の約4分の3が失われてしまっていました。
厳しい状態にあった多雨林帯だが、世界遺産への登録が抑止力となり多くの鳥類や希少動物たちの姿を見られるようになりました。
アツィナナナの熱帯雨林
登録年2007年/2010年危機遺産登録 登録基準ⅸ、ⅹ
マダガスカル島の東部に広がる「アツィナナナの熱帯雨林」は、6つの国立公園を含んだ森林地帯です。
1万種以上の固有の植物が確認され、キツネザルなど霊長類も多く生息しています。
マダガスカル島は、今からおよそ8000万~6000万年前の地殻変動によって大陸から切り離されました。
孤立した島内では動植物が独自の進化を遂げ、生物多様性が育まれたが、密猟などの影響で2010年に危機遺産リストに記載されました。
レッドウッド国立・州立公園群
登録年1980年 登録基準ⅶ、ⅸ
カルフォルニア州北西部の太平洋岸沿いに広がる「レッドウッド国立・州立公園群」は、総面積の3分の1をレッドウッド(セコイア)の森が占める森林地帯です。
19世紀のゴールドラッシュで訪れた人々が、この時期に始まったサンフランシスコの都市建築に従事するようになると、建材としてレッドウッドが乱伐されたため、1918年に「レッドウッド保護連盟」が結成され、森を購入して保護する活動が行われました。
ピマチオウィン・アキ
登録年2018年 登録基準ⅲ、ⅵ、ⅸ
カナダ先住民の言葉で「生命を与える大地」を意味するピマチオウィン・アキは、川や湖、湿地、亜寒帯の森林からなる景観です。
この地では4つのアニシナベ族の共同体が伝統的な狩猟採集生活を送ってきており、彼らの文化と自然の調和が評価されました。