「世界遺産検定」草原編
こんにちは。みやです。
世界遺産検定を受けようと思うので、勉強のついでにまとめたいと思います。
ンゴロンゴロ自然保護区
登録年1979年/2010年範囲拡大 登録基準ⅳ、ⅶ、ⅷ、ⅸ、ⅹ
タンザニア北部にある「ンゴロンゴロ自然保護地区」は、火山の噴火によって誕生した直径十㎞のクレーターを中心に広がる動物の楽園です。「世界の動物園」としても称され、絶滅危惧種を含めた約2万5000頭の動物が生息します。
気候は温暖で、ときおり激しい雨も降るなど植物が育ちやすい環境で外輪山に囲まれたクレーターの底には沼地、アカシアの森、サバナがあり、さまざまな動物が生息できる多様な環境を有しています。
この地域は、もとは「セレンゲティ国立公園」の一部だったが、マサイ族の狩猟・放牧権保護のため1959年に分離し、自然保護区となりました。
現在、マサイ族はクレーターの外で放牧を行いながら、密猟者の監視も行い周辺に生息する動物と共存しています。
20世紀初頭にクレーター内のオルドゥヴァイ渓谷で人類の化石が発見されたのに続き、20世紀半ばにはアウストラロピテクス・ボイセイの化石や石器などが発見されました。
W-アルリ-ペンジャーリ国立公園
登録年1996年/2017年範囲拡大 登録基準ⅸ、ⅹ
ニジェールとベナン、ブルキナファソに広がるW地域公園とベナンのペンジャーリ国立公園、ブルキナファソのアルリ国立公園、そしてベナンとブルキナファソの4つの狩猟エリアで構成されます。
これは、1996年にニジェールの世界遺産として登録された「W国立公園」を拡大したものでスーダン・サヘル・サバナの主要な地域をカバーしています。
W地域公園の名称は公園内を流れるニジェール川がW型に湾曲していることに由来します。
大小の川や池といった水辺環境に加え、草原地帯や低木雑木林、処水林などの陸上環境を併せもち、多様な景観を見せます。
哺乳類では、絶滅危惧種を含むリカオンやチーター、セーブルアンテロープ、アフリカゾウ、マナティ、コリンガゼルなどが生息しています。
地元住民により綿栽培のための土壌確保を目的とした掘削が行われており、複数の民族がそれぞれに行っているため共通の禁止措置が適用できないことなどが問題となっています。
青海フフシル(可可西里)
登録年2017年 登録基準ⅶ、ⅹ
青海フフシルは、青海チベット高原の北東端にある世界最大で最高度の高原です。
高山山脈と草原からなる広大な地域は、標高4500m以上の高地にあり、一年を通して平均気温が0度を下回っています。
3分の1以上の植物種と全ての草食哺乳類はこの草原の固有種であり、絶滅の恐れのあるチベット・カモシカ(チル―)の生息地でもあります。
ガランバ国立公園
登録年1980年/1996年危機遺産登録 登録基準ⅶ、ⅹ
コンゴ共和国の北東部、南スーダンとの国境付近に位置するガランバ国立公園には大型哺乳類が多く生息します。
この地に生息するキタシロサイは、角を漢方薬にするため乱獲され個体数が激減しました。
そのため、1984年に危機遺産リストに記載され密猟者の排除が行われました。
サリアルカ:北部カザフスタンの草原と湖群
登録年2008年 登録基準ⅸ、ⅹ
カザフスタン北部のサリアルカは、多くの湖沼と湿原、ステップ(草原)などが広がるふたつの自然保護区からなります。
ソデグロヅル、ハイイロペリカン、キガシラウミワシなど絶滅危惧種を含む水鳥たちの楽園で、アフリカやヨーロッパ、南アジアの渡り鳥がシベリアに向かう際の中継地となっています。
大きな鼻が特徴のウシ科のサイガは、近年密猟により絶滅の危機に瀕しています。