「世界遺産検定」氷河地形編
こんにちは。みやです。
世界遺産検定を受けようと思うので、勉強のついでにまとめたいと思います。
ヨセミテ国立公園
登録年1984年 登録基準ⅶ、ⅷ
アメリカ西部カリフォルニア州にある「ヨセミテ国立公園」は、氷河によって形成されたダイナミックな景観が特徴の自然公園です。
この地域では、およそ70万~1万年前にかけて活発な氷河活動がつづき、そのため氷食谷やモレーン、氷河期などの独特な地形ができたと考えられています。
氷食谷とは、氷河の膨大な圧力によって花こう岩の岩盤が削られてできた渓谷部のことです。この地の花こう岩は堅く風化しにくいために、氷河時代と変わらぬ風景が残されています。
なかでも、ドーム型の岩山を半分に切り取ったような姿のハーフドームをはじめ、特徴的な岩山の姿は氷河の浸食の激しさを物語っています。
この地域の総面積の約95%は、「ウェルダネス」と呼ばれる手つかずの自然が広がっています。
一帯には「ビッグツリー」の別名で知られる世界最大の樹木ジャイアントセコイアが茂っており、哺乳類約80種、国鳥ハクトウワシなどの鳥類250種が生息しています。
イルリサット・アイスフィヨルド
登録年2004年 登録基準ⅶ、ⅷ
デンマーク領のグリーンランド西部にある「イルリサット・アイスフィヨルド」は、およそ1万年前までつづいた最終氷河期に形成されたセルメク・クジャレク氷河とフィヨルドが広がる地域です。
セルメク・クジャレク氷河では、年間でおよそ35㎢に及ぶ氷が海に流れ出しており、南極大陸に次ぐ流出量です。
また、世界で最も動きの速い氷河としても知られており、その流速は1日約19mにも達します。
テ・ワヒポウナム
登録年1990年 登録基準ⅶ、ⅷ、ⅸ、ⅹ
ニュージーランド南島の南西にある「テ・ワヒポウナム」は、4つの国立公園と周辺の地域からなり、氷河作用と地殻変動による景観が広がっています。
この地域では、サザン・アルプスから流れ出た氷河によって谷が削られた場所に海水が入り込み、ミルフォード・サウンドなどのフィヨルドが形成されました。
インド・オーストラリアプレートと大西洋プレートの衝突による隆起で形成された一帯は、鳥類の外敵が少なく飛べない鳥タカへや国鳥であるキウイなどの固有種の生息地となっています。
サーメ人地域
登録年1996年 登録基準ⅲ、ⅴ、ⅶ、ⅷ、ⅸ
北極圏、ラップランドの「サーメ人地域」は、氷河がつくり上げた独特の自然景観と、およそ5000年前からこの地に暮らすサーメ人の生活文化が息づいた複合遺産です。
現在、多くのサーメ人は定住しているが、一部の人々はトナカイの放牧を主業とする昔ながらの移牧生活を営んでいます。
この地域は居住する人間が少ないため、希少な野生動物の生息地にもなっています。
ロス・グラシアレス国立公園
登録年1981年 登録基準ⅶ、ⅷ
アルゼンチン南部パタゴニアの「ロス・グラシアレス国立公園」は、世界で3番目の規模を誇る氷河地帯であり、周囲のフィッツロイ山や草原と共に登録されました。
大型氷河47、小規模氷河200以上が存在するなかで、最も大きいものが約600㎢の面積をもつウプサラ氷河、もっとも動きが活発なのがペリト・モレノ氷河は600~800mも移動します。これは冬の気温が比較的高いことが関係しています。