「世界遺産検定」湖・湿地帯編
こんにちは。みやです。
世界遺産検定を受けようと思うので、勉強のついでにまとめたいと思います。
エヴァーグレーズ国立公園
登録年1979年/2010年危機遺産登録 登録基準ⅷ、ⅸ、ⅹ
アメリカ南東部、フロリダ半島南端の「エヴァーグレーズ国立公園」は、全米最大の湿原地域からなる自然遺産です。
湿原の幅は最大で15㎞にも達するが、平均の推進は30㎝程度です。広く浅い川のような湿原では、水源のオキーチョビー湖から南のフロリダ湾に向かってゆったりと水の流れがつづいています。
湿原の上流部には、ハンモックと呼ばれる水面からの高さが数㎝ほどの大小の島々にマホガニーなどの常緑高木や熱帯植物が生い茂った森あります。
また湿原下流の海岸地帯にはマングローブが広がり、カニや小魚、そしてこれらを捕食するワニや鳥類の格好の生息地となっています。
公園全体では、固有種を含む1000以上の植物と800種以上の動物、400種以上の鳥類などが確認されています。
しかし周辺の都市化が進んだ1930年代以降、生活用水の供給地となった湿原では、地下水位の低下や水質汚染が進みました。
1993年には危機遺産に登録され、この期間に魚類80%、鳥類90%が減少したとされます。
パンタナル自然保護区
登録年2000年 登録基準ⅶ、ⅸ、ⅹ
ブラジルとボリビア、パラグアイの3つの国にまたがるパンタナル湿原は、世界最大の淡水湿地であり、そのなかのブラジル部分が「パンタナル自然保護区」として世界遺産登録されています。
雨季に洪水や浸水によって養分が行きわたる肥沃な大地で、水鳥の繁殖地となっています。
コウノトリ類やトキ類といった約650種の鳥類、300~400種の魚類、約80種の哺乳類、約50種の爬虫類が確認されており、またジャガーやオオアリクイなど絶滅危惧種の生息域になっています。
ジュジ国立鳥類保護区
登録年1981年 登録年ⅶ、ⅹ
セネガル川河口の野鳥の聖域となっている「ジュジ国立鳥類保護区」には、地中海とサハラ砂漠から300万羽の渡り鳥が飛来します。
オオフラミンゴ、モモイロペリカン、ガン、カモなど多種多様な鳥の休息地となっている他、絶滅の危機に瀕しているアフリカマナティも生息しています。
オカバンゴ・デルタ
登録年2014年 登録基準ⅶ、ⅸ、ⅹ
ボツワナ北部カラハリ砂漠の中に位置するオカバンゴ・デルタは、アフリカ大陸最大の内陸デルタ地帯です。
デルタ地帯が乾季の時、オカバンゴ川源流は雨季で定期的な氾濫が起こり溢れた水が数ヵ月をかけて砂漠に浸透していきます。
この水の動きに伴いアフリカゾウやバッファローなどの野生動物も水を求め大移動します。生物と気候との相互関係を示す好例です。
ドナウ・デルタ
登録年1991年 登録基準ⅶ、ⅹ
ルーマニア南東部の「ドナウ・デルタ」はドナウ川が黒海へ注ぎ込む河口に広がるヨーロッパ最大の湿地帯です。
8ヵ国を経由して流れるドナウ川がその終点の地で1万1000年もの時間をかけてつくり出した三角州には、45種の淡水魚、約300種の鳥類が生息し、手つかずの自然が残る野生の宝庫となっています。
特に、モモイロペリカンやハイイロペリカンの繁殖地として重要である。
スンダルバンス国立公園
登録年1978年 登録基準ⅸ、ⅹ
スンダルバンスは、1万㎢に及ぶガンジス川のデルタ地帯で、世界最大のマングローブ林と生物学的に豊かな自然生態系を有しています。
ガンジスカワイルカなどの水生生物や爬虫類、哺乳類も多数生息する一方、減少が激しいベンガルトラの保護区としても知られ、トラの生息数はインド亜大陸最多です。