「世界遺産検定」固有の生態系編

こんにちは。みやです。

世界遺産検定を受けようと思うので、勉強のついでにまとめたいと思います。

 

ケープ植物区保護地帯地域群

南アフリカ世界遺産「ケープ植物区保護地域群」の見どころ特集 ...

登録年2004年/2015年範囲拡大    登録基準ⅸ、ⅹ

ケープ半島はアフリカ大陸の南端に位置し、1497年にヴァスコ・ダ・ガマが喜望峰を経由してインド航路を開拓したことで知られます。

13の保護区からなり、多くの固有植物が自生する保護地域群です。そこで見られる灌木植生地域をフィンボスと呼びます。

細い針状の葉をもつことに由来するフィンボスは、ケープ植物区の面積の約半分を占めます。

植物区保護地域群の面積はアフリカ大陸全体から見れば0.5%以下の面積に過ぎないが、アフリカ大陸の植物のうち約20%にあたる約9000種が確認されており、そのうちの約69%が固有種という植物のホットスポットとなっています。

この地域は地中海性気候で、夏季は空気が乾燥して山火事が起こりやすく、フィンボスの植物はこのような環境に適応し、高温のもとで初めて発芽したり種子の散布を行ったりします。

つまり、山火事を織り込んだ植物相になっており非常に珍しい特性だといえます。

 

ウランゲリ島保護区の自然形態

ウランゲリ島保護区の自然生態系 | 世界遺産プラス | 世界遺産をもっと ...

登録年2004年   登録基準ⅸ、ⅹ

北極圏にありながら氷河期に凍結せず独自の生態系が保たれたウランゲリ島とヘラルド島、その周辺海域からなります。

23種の固有の植物が確認されており、ホッキョクグマの生息密度は世界一です。

また絶滅の危機に瀕している約100種もの渡り鳥がやってくるほか、メキシコの「エル・ビスカイノ鯨保護区」から回遊してくるコククジラの餌場にもなっています。

 

タスマニア原生地帯

世界遺産タスマニア原生地域!オーストラリアの自然豊かな国立公園 ...

登録基準1982年/1989年範囲拡大/2010、2012、2013年範囲変更  登録基準ⅲ、ⅳ、ⅵ、ⅶ、ⅷ、ⅸ、ⅹ

タスマニア島南西部に位置する「タスマニア原生地帯」は、5つの国立公園が連なり、氷河によって浸食された氷河地形を有します。

ゴンドワナ大陸の一部だったと考えられており、タスマニアデビルや有袋類など固有の哺乳類が生息しています。

島内には、2万千以上前にタスマニア・アボリジニがステンシルと呼ばれる技法を描いた岩画面が残り、考古学的な価値も認められました。

 

メ渓谷自然保護区

ヴァレ・ド・メ自然保護区|セーシェル|世界遺産オンラインガイド

登録年1983年    登録基準ⅶ、ⅷ、ⅸ、ⅹ

セーシェル諸島北東部のプラスリン島にあるメ渓谷の森は、最初の所有者が5月に土地の権利を得たため仏語で「5月の谷」を意味する名が付きました。

保護区内には、直径が約50㎝、重さが約20kgにもなる世界最大の実をつけるフタゴヤシが多く見られ、樹齢800年を超えるものもあります。

 

ナミブ砂漠

ナミブ砂漠|アフリカ 世界遺産|阪急交通社

登録年2013年   登録基準ⅶ、ⅷ、ⅸ、ⅹ

ナミビアの大西洋側に位置し、川や海流、風によって数千㎞の距離を運ばれてきた砂塵によって形成されています。

ナミブ砂漠では、霧が貴重な水質源となっています。

降水量は少ないが、海から流れ込む霧の恩恵を受けてさまざまな固有種が生息し、独特の生態系をつくり出しています。

 

バン・ダルガン国立公園

バン・ダルガン国立公園|モーリタニア|世界遺産オンラインガイド

登録年1989年   登録基準ⅸ、ⅹ

モーリタニア北西部、大西洋沿岸に広がる「バン・ダルガン国立公園」は、200㎞にもわたる岩礁地帯で沖合60㎞まで遠浅の海が広がっています。

暖流と寒流の境目に位置し、多種の魚類や絶滅危惧種であるチチュウカイモンクアザラシやアオウミガメといった海洋生物が生息しています。

冬には、広大な沼地が欧州からやってくる200万羽の鳥の餌場となり、鳥類の多様性も特徴となっています。

 

ハミギタン山岳地域野生動物保護区

ハミギタン山岳地域野生動物保護区|フィリピン|世界遺産オンラインガイド

登録年2014年   登録基準ⅹ

フィリピンのミンダナオ島、東ミンダナオ生物多様性回廊の南東部にあるプジャダ半島の南北にひろがる野生動物保護区です。

標高75mの熱帯雨林から1637mの低木林まで、土壌や気候の変化に応じて多様な動植物が息づき、絶滅危惧種や固有種の多さで知られています。

両生類の75%、爬虫類の84%がミンダナオ島の固有種であり、ウツボカズラの一種を含む8種の動植物はハミギタン山のみに生息する固有種です。