「世界遺産検定」最初の世界遺産編 2級レベル その1

こんにちは。みやです。

世界遺産検定2級を受けたので覚えておいたほうがいいと思うところをまとめたいと思います。

世界で初めて登録された世界遺産はよく問題にもなるので、だいたい押さえておくといいと思います。12の遺産があるので2つに分けたいと思います。

 

イエローストーン国立公園

アメリカ合衆国にある「イエローストーン国立公園」は、1872年に世界初の国立公園として設立されました。

バクテリアの影響で青色をした温泉グランド・プリズマティック・スプリングなどで知られています。

イエローストーン国立公園では約200万年前から大規模な噴火が発生し、最後の噴火時に地面がドーム状に隆起し、地表の裂け目からマグマが噴出し公園の中心部に巨大なカルデラが形成されました。

 

現在も地下のマグマ活動は活発で、オールド・フェイスフル間欠泉は平均70分間隔で熱湯を噴出します。

先住民族のスー族はオールド・フェイスフル間欠泉を「霊気に満ちた場所」と恐れました。

 

イエローストーン国立公園では「ウィルダネス(手つかずの自然)」という概念をもとに自然環境が維持されています。

例えば山火事が起きても人間が消化をせずに、自然の回復機能に任せるといった対応があります。

 

シミエン国立公園

エチオピア連邦民主共和国にある「シミエン国立公園」は、ラスダシャン山がそびえる山岳地帯に位置しています。

氷河がつくり出した渓谷や岩山が広がる厳しい環境、一日の寒暖差が激しいため生息できる動植物が限られています。

ワリアアイベックスやゲラダヒヒなど貴重な動物が生息します。

 

ナハニ国立公園

カナダにある「ナハニ国立公園」は高緯度のツンドラ地帯でありながら穏やかな気候です。

サウス・ナハニ川の流れは、上流はゆったりとしているがヴァージニア滝を過ぎると岩を削るほどの急流となり、場所によっては大きく表情を変える独特の景観をつくり出しています。

 

ガラパゴス諸島

エクアドル共和国の大小19の島と岩礁からなる「ガラパゴス諸島」はチャールズ・ダーウィンが進化論の着想を得た場所である。

ダーウィンはゾウガメやウミイグアナ、フィンチなどの生物を観察しました。

島々では植物の3分の1、繁殖鳥類の半数、爬虫類のほぼすべてが固有種と考えられています。

 

キトの市街

エクアドル共和国の首都キトは、アンデス山脈中腹の高地に築かれた都市です。

この地は先住民のキトス族が築いた街があったが、15世紀にインカ帝国の支配下に入り、インカ第2の都市として発展しました。

 

16世紀のスペイン人の侵略によって焼き払われ廃墟となって後、スペイン人によって教会や修道院が建設され、キリスト教布教の拠点になりました。

教会や修道院は植民地特有のスタイルで建てられ、さまざまな様式が融合した宗教建築となっています。

 

初めて世界遺産が登録されるまで

1972年のユネスコ総会で採択された世界遺産条約では、世界中のさまざまな文化財や自然環境を「顕著な普遍的価値」ももつものとして世界遺産リストに記載しています。

顕著な普遍的価値とは、人類全体にとって現在だけではなく将来世代にも共通した重要性をもつとされる価値のことです。

 

1978年に最初に世界遺産12件が世界遺産リストに記載されています。

世界遺産の登録件数が多い順に、文化遺産、自然遺産、複合遺産となっています。

 

例題

「イエローストーン国立公園」に関して正しいものを選びなさい。

1、世界遺産条約が採択された1972年に世界遺産リストに記載された。

2、「ウィルダネス(手つかずの自然)」という概念をもとに自然環境が維持されている。

3、文化的景観の概念の概念が適用されている。

4、大規模な噴火時にできた地表の裂け目からマグマが吹き出し巨大な盆地ができた。

 

 

 

                             答え2

1は世界遺産条約が採択されたのが1972年、最初の遺産が世界遺産リストに記載されたのが1978年です。

3は文化的景観は1992年に採択された概念で文化遺産と自然遺産の間に位置する遺産に概念が適用されます。

4は盆地ではなくカルデラです。

 

世界遺産検定2級の公式テキストを参考にしました。

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