「世界遺産検定」小笠原諸島編 2級レベル
こんにちは。みやです。
世界遺産検定2級を受けたので覚えておいたほうがいいと思ったところをまとめようと思います。
日本の世界遺産は細かく理解することと登録基準も覚えたほうがいいと思います。
小笠原諸島
「小笠原諸島」は登録基準ⅸで登録されている日本列島から約1000㎞離れた太平洋上にあります。
これまでに日本列島と陸続きになったことがない海洋島のため、多くの固有動植物が独自の進化を遂げながら生息しており、進化は今も続いています。
小笠原諸島はプレートの沈み込みから誕生した海洋性孤島です。父島では、プレートの活動により島が誕生した際に陸上に露出したボニナイトを見ることができます。
小笠原諸島の島々の生態系は大きく異なり、島に定着した生物は他の地域の生物と交わることがないため独自に進化し種分化が起こります。
起源が同じ生物群が、異なる環境に適応して生理的または形態的に分化することを適応放散といいます。
小笠原諸島においては、陸産貝類と維管束植物が高い固有率を示しています。
小笠原諸島で自然に分布している昆虫の約25%、陸産貝類の約95%が固有種であるのに対して、哺乳類の固有種は絶滅危惧種のオガサワラオオコウモリのみです。
小笠原諸島で一般住民が生活しているのは父島と母島だけです。1830年にハワイから白人5人、ハワイ人25人が初の入植者となると「無人島」を語源とする「ボニン・アイランズ」と名付けられました。
その後、住人が増えるにつれて家畜やペットが持ち込まれ固有の生態系が脅かされています。
特に固有種のチョウやトンボを捕食する北米原産のトカゲである外来種グリーンアノール対策は緊急の課題となっています。
登録基準ⅸ
登録基準ⅸ‥陸上や淡水域、沿岸、海洋の生態系、また動植物群集の進化、発展において重要な現在進行中の生態学的・生物学的過程を代表する顕著な見本。
要約すると、動植物の進化や発展の過程、独自の生態系を示す遺産となります。
登録基準ⅸで登録されている日本の世界遺産は、「小笠原諸島」(登録基準ⅸ)、「知床」(登録基準ⅸ、ⅹ)、「白神山地」(登録基準ⅸ)、屋久島(登録基準ⅶ、ⅸ)があります。
例題
「小笠原諸島」に関して、哺乳類唯一の固有種は何か?
1、オガサワラオオコウモリ
2、ハハジマオオコウモリ
3、グリーンアノール
4、ヤンバルクイナ
答え1
3のグリーンアノールは、小笠原諸島で固有種のチョウやトンボを捕食する外来種のことで対策が課題になっています。
4のヤンバルクイナは、沖縄県北部に生息する絶滅危惧種です。
世界遺産検定2級の公式テキストを参考にしました。
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